オプセットが150mの大ジャンプで今季初勝利 伊藤有希は今季4度目の表彰台
Official Results
1 | シリエ・オプセット(NOR) | 229.8pt |
2 | ニカ・プレヴツ(SLO) | 221.7pt |
3 | 伊藤 有希(土屋ホームスキー部) | 215.5pt |
4 | 高梨 沙羅(クラレ) | 199.5pt |
11 | 勢藤 優花(北海道エネルギースキー部) | 152.0pt |
前日と同じく強すぎる向かい風と雨が降り続く厳しいコンディション。
それでも、結果は前日ほどカオスな状況ではなかっただろうか。
前日はかなり慎重なゲート設定でK点に届いたのは4本だけだったが、この日は前日より1本目で2段、2本目でも1段上がったこともあり、ヴィリンゲンらしいスペクタクルな展開となった。
白眉は持ち味を存分に発揮したオプセット。
1本目に141.5mを飛びトップに立つと、2本目では146.0mにして56.0ptの高い飛型点で6位から猛追してきたプレヴツを突き放す150.0mの大ジャンプ。
テレマークこそ入れられなかったものの、のけ反るようにうまく衝撃を吸収し尻もちもお手つきもなくしっかりと着地して見せたのもお見事。
昨シーズン4勝を挙げたオプセットではあるが今季は初優勝。通算6勝目。
なお、オプセットの今季のシングル順位はこれも含めて5試合で、いずれもラージヒル。
ヒルレコード(151.0m)を狙っていたという伊藤有希は2本目で144.5mを飛び、1本目4位から今季4度目の表彰台を獲得。
「自分ももっと興奮するジャンプがしたかったなと思った」とオプセットとプレヴツの飛距離を上回れなかったことが心底悔しそう。
総合トップのプレヴツが2位となったことで、総合2位の伊藤との差は20ptひらき178pt差に。
一方で総合3位のピンケルニッヒが棄権したため、伊藤との差は60ptひらき100pt差となった。
1本目で138.5mを飛んだ高梨沙羅の飛型点は54.0pt。今季本戦における最高点は個人第13戦リュブノの2本目で出した52.5ptだったが、それを上回る今季最高点のおかげもあり2位で折り返した。
2本目は表彰台に上がるだけの飛距離を欠いたが、それでも4位。総合順位を一つ上げ7位に。
勢藤優花も今季最高位となる11位。
スタートで少し待たされ不安があったが、一方で、この先に繋がる良い気持ちの作り方ができたとインタビューで語った。
総合順位を2つあげ25位に。
昨季は、伊藤有希、高梨沙羅そして丸山希による日本女子初の表彰台独占の舞台となったヴィリンゲン。
今年も高梨と伊藤が表彰台に乗り、勢藤も良い結果を出せた。
やはりここは日本勢にとって相性がいい。