スキージャンプFISワールドカップ2025/26女子個人第4戦ファルン

ニカ・プレヴツが目を覚まし今季初優勝 丸山希が2位 高梨沙羅は今季最高の4位

5th World Cup Competition
  • 2025年11月30日(日)
  • ファルン(SWE)
  • Large Hill Individual
  • HS132/K120

Official Results

1  ニカ・プレヴツ(SLO) 252.3pt
2  丸山 希(北野建設SC) 244.4pt
3  エイリン‐マリア・クバンダル(NOR) 234.4pt
 
4  高梨 沙羅(クラレ) 228.5pt
11  勢藤 優花(オカモトグループ) 202.2pt
14  伊藤 有希(土屋ホームスキー部) 197.5pt
23  佐藤 柚月(東京美装グループスキー部) 180.4pt
   宮嶋 林湖(松本大学) 予選58位

予選リザルト 本戦リザルト


ニカ・プレヴツが「やっと目が覚めた」
今季4試合目にして初優勝。かといって、眠っていたのは15位に終わった第1戦だけ。その後は3位、2位と本来の姿に近づきつつはあった。

1本目を1位で折り返した。でも2位との差は僅かに1.2pt。
その2位は丸山希。昨季と一昨季にプレヴツ自身が嫌というほど示した無双の姿は、今季は丸山に取って代わられている。

しかし、この日のプレヴツは正に覚醒状態。
2本目は、129.0mで迫りくる丸山に対し、132.0mのヒルサイズジャンプと見事な飛型で突き放して見せた。

通算23勝目。
2023/24は7勝を挙げ初の総合優勝を獲得し、2024/25は15勝を挙げ2年連続の総合優勝に輝いた女王ニカ・プレヴツ。
今季はどこまで勝利数を伸ばすだろうか。

丸山希が1本目を1位で折り返せなかったのは今季初めて。
1本目はリクエストによりゲートを2段下げたが、その作業の間に降雪でスタートバーが湿り滑りやすくなっていたようだ。
これにより本来の姿勢でスタートできず、結局HSの95%に2.5m届かず加点を得ることもできなかった。

2本目は129.0mで追撃したが、今日はプレヴツが凄すぎた。
それでも3位には10.0ptの差をつける堂々の2位。
総合2位に浮上したプレヴツに対し124ptの差をつけ、イエロービブは「譲りたくない」

今季ここまでコーチリクエストを使ってこなかったエイリン‐マリア・クバンダルが、1本目で2段下げたことも功を奏して今季初表彰台。
一方、地元期待のフリーダ・ヴェストマンは金曜のNHに続いて、この日も2本目でリクエストを使ったが、1本目の順位を2つ落として21位だった。

日本勢では、高梨沙羅が会心のパフォーマンスを2本揃えて今季自己最高の4位。
2シーズンぶりの表彰台にはあと一歩届かなかったが、2本揃えられたことに加えて飛型点も出始めていることもあってか「すごく楽しめた試合だった」

WC総合順位