フォルファンが今季2勝目 小林陵侑は今季10度目の2位 二階堂蓮がRAW AIR総合7位につける
Official Results
1 | ヨハン-アンドレ・フォルファン(NOR) | 261.0pt |
2 | 小林 陵侑(TEAM ROY) | 260.0pt |
3 | シュテファン・クラフト(AUT) | 254.9pt |
9 | 二階堂 蓮(日本ビールスキー部) | 244.4pt |
28 | 佐藤 慧一(雪印メグミルクスキー部) | 206.7pt |
40 | 小林 潤志郎(雪印メグミルクスキー部) | 101.8pt |
葛西 紀明(土屋ホームスキー部) | 予選51位 |
前日ほど強い風が吹いたわけではないが、それでもやはり難しい風が吹いた。
建造物としては非常に美しい台ではあるが、選手を包み込むような形状なので風が不規則に舞い非常に厄介だ。
前日同様に何人もの選手がその餌食となり、予選では葛西紀明が75.0mに落とされるという屈辱を受けた。
本戦では、ここまでの4ラウンドを終えてRAW AIRのトップに君臨していたフーバーがフラフラと空中を泳がされ110.0mに落下。2本目に進めず、一気にRAW AIR総合で21位まで引きずり下ろされてしまった。
ただ、そんな中にあってもこの2日間、安定した成績を残した選手たちもいる。
クラフト、フォルファン、ヘールといった面々だ。
当然の帰結として彼らはRAW AIRのトップ3に顔を揃えている。
前日は風の餌食となり38位に終わった小林陵侑は、すぐさまリベンジを果たし予選で2位、そして本戦でも2位。
今季2勝目を挙げたフォルファンとの差はわずかに1.0pt。この2日間は飛型点が全体に甘かったが、上位陣は一様に高い点がついているので、そのあたりが勝敗に影響したということでもないと思う。
小林陵侑の2位は今季10回目。オスロでは初の表彰台となる。
RAW AIRとしては前日までの32位から23位にジャンプアップ。しかし、1本少ないことは最後まで響くだろう。
WC総合としては首位クラフトとの差を20pt詰め、3位ヴェリンガーとの差を28pt拡げた。
9位だった二階堂蓮は、予選でも17位でRAW AIR総合7位につけている。
過去6回開催されてきたRAW AIRの総合順位において、日本勢最高位に位置したのは小林陵侑が5回で残る1回は葛西紀明。
二階堂蓮には2016/17の葛西紀明を上回る成績を期待したい。
RAW AIR総合における日本勢最高位
- 2016/17 葛西紀明 8位
- 2017/18 小林陵侑 11位
- 2018/19 小林陵侑 1位
- 2019/20 小林陵侑 2位
- 2021/22 小林陵侑 3位
- 2022/23 小林陵侑 4位
ところで、予選不通過となった葛西紀明のRAW AIR総合は52位。
今季のRAW AIR特別ルールはオスロ終了時点でRAW AIR総合50位内に入っていないとトロンハイム以降に進めないことになっていので万事休すかと思われたが…
欠場者がいるので繰り上がりで50人の枠に入れるらしいことを本人がブログに書いている。
なお、ヴィケルスン第1戦は予選があり、通常のFH戦と同様に本戦出場は40人に絞られるはず。
葛西には何とか残ってほしい。
RAW AIR 総合順位(暫定)
1 | シュテファン・クラフト(AUT) | 773.5 |
2 | ヨハン-アンドレ・フォルファン(NOR) | -11.3 |
3 | ヤン・ヘール(AUT) | -25.3 |
4 | ペテル・プレヴツ(SLO) | -38.2 |
5 | マリウス・リンビーク(NOR) | -39.0 |
ワールドカップ 総合順位(暫定)
1 | シュテファン・クラフト(AUT) | 1738 |
2 | 小林 陵侑(JPN) | -276 |
3 | アンドレアス・ヴェリンガー(GER) | -401 |
4 | ヤン・ヘール(AUT) | -738 |
5 | ミハエル・ハイベック(AUT) | -989 |