冬開催への試金石となる重要な試合がヴィスワで始まる
2020年8月22日(土) ヴィスワ(POL)HS134/K120
1st Grand Prix Competition
1 | ダヴィド・クバツキ(POL) | 275.6pt |
2 | カミル・ストッフ(POL) | 265.8pt |
3 | ピオトル・ジワ(POL) | 262.5pt |
3月にワールドカップ最終盤の2戦とフライング世界選手権を開催することなく唐突にシーズンが終了してから5ヵ月。
スキージャンプがようやく還ってきた。
今夏の男子グランプリは、4月時点で8試合が予定されていた。
しかし、コロナ禍により、カザフスタン、ロシア、オーストリア、ドイツでの試合がキャンセル。唯一残ったのがここヴィスワでの2試合。
当初の予定にあった団体戦は行われずに、いずれも個人戦で行われることとなった。
7月初旬に今夏の国際大会への派遣を見送る方針を示していた日本の他、ロシア、カザフスタン、フィンランドが不参加。
ノルウェーとドイツの主力級が不在の他、腰を痛めたと報じられていた2019/20ワールドカップ王者のクラフトも不在。
エントリー総数は46名。
昨夏のGP王者である夏男ダヴィド・クバツキが、GP通算9勝目。
2位にカミル・ストッフ、3位にピオトル・ジワと表彰台は開催国の3名が占め、更には4位にトマシュ・ピルフ、6位にステファン・フラとポーランド勢が仕上がりの良さを見せた。
ヴィスワでの2試合には、冬の開催に向けての新しい開催の在り方が多数試されたようだ。
一足先に行われたチェコでの女子GPが無観客だったのに対して、男子は999人までという制限付きながらも有観客。もちろん観客にはマスク着用が義務付けられた。
その他にも、選手間の距離、マテリアルコントロールの方法、物流、宿泊、ファンやメディアとの接触…など、多くのことがテストされたようだが、全体的にみてうまく事は運んだようだ。
2019/20シーズンをもって退任したワルター・ホッファーに代わって今夏からレース・ディレクターの任に就いたイタリア人のサンドロ・ペルティエも、ホッと胸をなでおろしていることだろう。