スキージャンプFISワールドカップ2022/23男子個人第28戦ヴィケルスン

グランネルがクラフトとの接戦を制する 小林陵侑は4位でWC総合5位に浮上

2023年3月18日(土) ヴィケルスン(NOR)HS240/K200

33rd World Cup Competition

1  ハルヴォア-エグナー・グランネル(NOR) 424.9pt
2  シュテファン・クラフト(AUT) 418.8pt
3  ダニエル・チョフェニック(AUT) 390.1pt
 
4  小林 陵侑(土屋ホームスキー部) 378.0pt
11  中村 直幹(Flying Laboratory SC) 359.4pt
 佐藤 幸椰(雪印メグミルクスキー部) 予選44位
 竹内 択(team taku) 予選50位
 佐藤 慧一(雪印メグミルクスキー部) 予選51位
   小林 潤志郎(雪印メグミルクスキー部) 予選54位

予選 リザルト


グランネルがクラフトとの接戦に競り勝ち今季12勝目を挙げた。
WC総合優勝を争うクバツキが8位だったために両者の差は開き68pt開き386ptに。仮にクバツキが全勝したとしてもグランネルはあと14pt積むだけでよい。さすがにもうドラマは生まれないだろう。

試合直前の試技で249.0mを飛び転倒したクラフト。
その影響を微塵も感じさせない見事なパフォーマンスでグランネルとの接戦を演じた。
今季13回目の表彰台。

グランネルは今季ここまでのフライング3試合で全勝。
クラフトも3試合すべてで表彰台に立っている。
RAWAIR総合ではグランネルがトップをキープ。クラフトが2位に浮上した。
両者の差は28.5pt。残りまだ3本ある。フライングにとっては小さな差に過ぎない。

1本目10位だったチョフェニックが2戦連続の3位表彰台。
今季のクルムには出ておらず、これまでのフライングの最高位は昨季プラニツァでの14位。一気に突き抜けた。

小林陵侑の2本目は、数値上この試合で最も強い追い風を受けてしまった。それでもなんとかまとめて見せ、1本目7位から順位を上げ結果は4位。
ジワが10位に沈んだこともありWC総合で5位に浮上。ジャンプ週間終了時点では20位にいた選手が、苦しみながらもここまで順位を上げてきた。

中村直幹が4試合ぶりのポイント獲得。久々に笑顔が見られた。
WC総合で29位から3つ順位を上げ26位。おそらく最終戦プラニツァには出場できるだろう。

RAW AIR 総合順位(暫定)

1  ハルヴォア-エグナー・グランネル(NOR) 2195.2
2  シュテファン・クラフト(AUT) -28.5
3  アンツェ・ラニセク(SLO) -106.3
4  ダヴィド・クバツキ(POL) -119.9
5  ダニエル・チョフェニック(AUT) -134.0

RAWAIR総合

Flying 総合順位(暫定)

1  ハルヴォア-エグナー・グランネル(NOR) 300
2  シュテファン・クラフト(AUT) -80
3  ティミ・ザイツ(SLO) -165
4  ドメン・プレヴツ(SLO) -182
5  ピオトル・ジワ(POL) -184

Flying総合

WC総合ではクラフトとラニセクは依然2位になる可能性を残す。
クバツキの背後にはクラフトが忍び寄る。その差は142pt。

なお、小林陵侑はこれ以上順位を上げることはできないので5位を守り抜くこととなる。10pt後方にジワ。47pt後方にヴェリンガー。

ワールドカップ総合順位(暫定)

1  ハルヴォア-エグナー・グランネル(NOR) 1978
2  ダヴィド・クバツキ(POL) -386
3  シュテファン・クラフト(AUT) -528
4  アンツェ・ラニセク(SLO) -564
5  小林 陵侑(JPN) -1089

WC総合