ミラノ・コルティナ オリンピック2026 男子個人ノーマルヒル

二階堂蓮が1本目6位から銅メダルを掴む ライムント金 トマシアク銀 同点の銅にデシュバンデン

Normal Hill Individual
  • 2026年2月9日(月)
  • ブレダッツォ ジャンプ競技場
  • HS107/K98

Official Results

 フィリップ・ライムント(GER) 274.1pt
 カツペル・トマシアク(POL) 270.7pt
 二階堂 蓮(日本ビールスキー部) 266.0pt
 グレゴール・デシュバンデン(SUI) 266.0pt
 
5  ヴァランタン・フベール(FRA) 263.3pt
6  ドメン・プレヴツ(SLO) 261.8pt
7  シュテファン・エンバッハ―(AUT) 261.2pt
8  小林 陵侑(TEAM ROY) 260.6pt
 
15  中村 直幹(Flying Laboratory SC) 255.0pt

リザルト


みんな大好きフィリップ・ライムントが2本ともトップの得点で見事に金メダル。
1本目でトップに立つも、10位までが5.4pt差にひしめく大接戦。
2本目は、激しく順位が入れ替わるなか動じることなくヒルサイズに迫る106.5mと高得点の着地を決め勝ち切った。

ポーランドの19歳の期待の新星カツペル・トマシアクが銀メダル。
そして、二階堂蓮がスイスのグレゴール・デシュバンデンと同点で銅メダル。

メダル獲得の4人のうち、4回目の五輪となるデシュバンデンの他は、いずれも初出場。
二階堂蓮だけがワールドカップ(WC)で1勝を挙げているが、他は未勝利の選手たち。
二階堂とライムントは今シーズン一気に飛躍を遂げた選手でもあり、その実績から当然にメダル候補に挙げられていたが、トマシアクとデシュバンデンは正直意外だった。

1988年から91年にかけてWCや世界選手権で活躍した二階堂学さんを父に持つ二階堂蓮は、中学3年生から4年連続ジュニア世界選手権に出場するなど目覚ましい実績を挙げてきた。
中学3年で全中優勝、高校3年でインターハイ優勝、その年のWC札幌大会では高校生として唯一エントリーされた。

しかし、同学年のライバルたちが次々と実業団入りを決めたにもかかわらず、彼にはどこからも声が掛からなかった。
「僕を選ばずだれを選ぶんだって。ねたましい気持ちが本当にあった」という。

この悔しさを糧に、東海大学に進むと国内では同学年では誰よりも早くシニア初勝利を挙げた。
そして、競技に専念するために大学を中退。決して簡単ではない覚悟の表れだろう。
以後、アルバイトをしながら自らスポンサーを集めて活動していた。

その後、日本ビールの社長に見初められて所属選手となり、その才能は今シーズン一気に花開いた。
WC初勝利を含む7度の表彰台。総合3位につけており、小林陵侑と並ぶ日本のWエースに成長した。

メダル獲得を有力視され乗り込んだこの初舞台。
1本目6位から、2本目はヒルサイズに迫る106.5mと高得点のテレマークで見事にメダルを掴み取った。
ガッツポーズを決めたその手で、試合後には父:学さんを強く抱きしめたのだそうだ。
おめでとう。すばらしい銅メダルだった。

前回大会で、この種目で金メダルだった小林陵侑は8位。
1本目で10位だった中村直幹は15位だった。

男子個人ノーマルヒル歴代メダリスト(直近5大会)

 
2010 S.アマン(SUI) A.マリシュ(POL) G.シュリーレンツァウアー(AUT)
2014 K.ストッフ(POL) P.プレヴツ(SLO) A.バーダル(NOR)
2018 A.ヴェリンガー(GER) J-A.フォルファン(NOR) R.ヨハンソン(NOR)
2022 小林 陵侑(JPN) M.フェットナー(AUT) D.クバツキ(POL)
2026 P.ライムント(GER) K.トマシアク(POL) 二階堂蓮(JPN)
G.デシュバンデン

オリンピックには予定調和を求めてしまっている自分がいる。
この舞台は、日ごろ圧倒的な強さを誇っている選手が、その姿を全世界に披露する場。普段この競技を見ない人にも、こんなすごい選手がいるんだと知ってもらう場。
オリンピックとはそういう場であってほしいと思っている。

その意味では、女子はニカ・プレヴツに存分にその無双する姿を披露してほしかったし、男子はドメン・プレヴツにいつもの異次元の姿を披露してほしかったという思いが正直ある。

ドメン・プレヴツの1本目は100.0mで8位。サッツにいつもの切れがなくふわっと立ち上がってしまったように見えた。
2本目は105.0mとまずまずの飛距離ではあったけど飛型点をあまりもらえず7位の得点で結果は6位。

スロベニア男子チームは直前までプラニツァで合宿をしていたようで、5日(木)の公式練習1には参加せず、8日(日)の公式練習2から参加している。
全て参加した選手に比べて3本少ないわけで、プレヴツだけでなく21位のザイツも26位のラニセクも、この台にアジャストできていないように見て取れた。

10日(火)には、すぐに混合団体がある。
果たして―