クラフトが通算46勝目 歴代2位のニッカネンの記録に並ぶ

Official Results
| 1 | シュテファン・クラフト(AUT) | 249.9pt |
| 2 | アンツェ・ラニセク(SLO) | 247.7pt |
| 3 | フィリップ・ライムント(GER) | 244.9pt |
| 7 | 小林 陵侑(TEAM ROY) | 237.5pt |
| 11 | 二階堂 蓮(日本ビールスキー部) | 231.2pt |
| 14 | 中村 直幹(Flying Laboratory SC) | 229.5pt |
| 29 | 佐藤 幸椰(雪印メグミルクスキー部) | 212.5pt |
| 40 | 内藤 智文(山形市役所) | 105.1pt |
| 44 | 小林 朔太郎(雪印メグミルクスキー部) | 100.0pt |
トップカテゴリーの国際大会としては2015ノルディック世界選手権以来11シーズンぶりの開催となるファルン。
ワールドカップ(WC)としては2013/14以来12シーズンぶりとなる。
そして、今シーズンのWC男子において唯一のノーマルヒル。
しかも、スカンジナビア地獄(伊東大貴コーチ談)ともいえる、リレハンメルから中1日のミッドウィーク開催。
勝ったのはシュテファン・クラフト。
1本目を首位で折り返すと、2本目はアンツェ・ラニセク、フィリップ・ライムントに迫られるも、飛型点の高さもあり逃げ切った。
クラフトは今季初優勝。
リレハンメル第1戦で3位となっているが、唯一の複数回表彰台により小林陵侑からイエロービブを奪うことに成功した。
そしてこの勝利は通算46勝目。
これにより歴代2位となるマッチ・ニッカネンの通算勝利数に並んだことになる。
また、この勝利で100ptを加えたことで通算得点が15,811ptとなり、ヤンネ・アホネンの持つ記録を抜いて新記録となったらしい。
2本目にリクエストでゲートを1段下げたことも功を奏してクラフトに迫ったラニセクが2位。
3位は、2本目に99.5mを飛びヒルレコードホルダーとなったライムント。
ジュニア世界選手権で2大会連続金メダルの19歳シュテファン・エンバッハ―が、自己最高位を5つ更新して4位。
ポーランドの期待の星である18歳のカシュペル・トマシアクは、1本目8位からの自己最高12位。
全員がファルン初体験となった日本勢の最高位は小林陵侑の7位。
前戦で通算36勝目を挙げヤンネ・アホネンの記録に並んだばかりだが、この日は予選で30位。少し驚かされたが、リレハンメルとは違うスキー板を試していたらしい。
そこからすぐに修正して本戦1本目4位は流石だ。
前戦でWC初ポイントを獲得した内藤智文。
1本目の30位以降は3.0ptの間に10人がひしめいたが、内藤はその中に入ってしまった。
ほんのわずかの差で天国と地獄が分かれる。これがノーマルヒルの怖いところ。
佐藤幸椰がポイントを獲得したことで、これで日本チームは全員の片目が開いた。
一方で、この夏のグランプリで初優勝を飾り総合2位となった小林朔太郎が、夏の好調を冬に繋げられていない感じがするのが少し気になるところ。

