小林陵侑が難試合を制し今季7勝目 再び総合首位に
2022年1月29日(土) ヴィリンゲン(GER)HS147/K130
23rd World Cup Competition
1 | 小林 陵侑(土屋ホームスキー部) | 115.6pt |
2 | ハルヴォア-エグナー・グランネル(NOR) | 111.6pt |
3 | マリウス・リンビーク(NOR) | 107.0pt |
5 | 佐藤 幸椰(雪印メグミルクスキー部) | 103.0pt |
20 | 小林 潤志郎(雪印メグミルクスキー部) | 74.4pt |
22 | 佐藤 慧一(雪印メグミルクスキー部) | 71.8pt |
32 | 中村 直幹(Flying Laboratory SC) | 50.1pt |
33 | 伊東 大貴(雪印メグミルクスキー部) | 48.5pt |
悪天候で1本勝負となった女子から2時間後に始まった同一会場でのこの試合。
相変わらずの強風に加えて雨も強くなってきた。
この台は氷のトラックなのでアプローチの状態も徐々に悪くなっていったものと思われる。
でも、今季こうした状況下でノルウェーはめっぽう強い。そして小林陵侑も。
陵侑は1本目でHSに迫る145.0mを飛びトップ。2位にグランネル、3位にリンビークが続いた。
天候の回復は望めず、女子と同じく2本目はキャンセル。1本目の結果で順位が確定した。
小林陵侑は6戦ぶりの勝利で今季7勝目。
総合トップだったガイガーが19位に沈んだため、イエロービブは再び陵侑の元に渡った。
前の試合では1本目でトップを獲っても無表情だった陵侑。この日は緑のラインを越えたことがわかると思わず口元に笑みが漏れた。
11月に日本を発って以降一度も帰国できず相当疲れがたまっているようではあるが、前日の混合団体を回避したことでかなりリフレッシュできたのだそうだ 。
調整の為ジャンプ週間後の試合を欠場していたストッフが復帰。金曜日のプロローグでいきなり1位となり復調を印象付けた。
他にも4位ジワ、7位クバツキ、9位ヴァセクと、今季ここまでの不調を振り払うかのようにポーランドチームがプロローグの上位に名前を刻んだ。
でも良かったのはここまで。
本戦ではストッフは21位、クバツキは27位と振るわず。
更には試合後にジワとフラがブーツの違反により失格。
なんでも、かかとの部分が1~2mmほど厚いことがその理由のようだが、きっかけとなったのがドイツのヘッドコーチであるホルンガッハーの抗議だったこともあって、ちょっとした騒動になってしまったようだ。
オリンピックに向けて新兵器を持ち込んだということなのだろうが、このブーツが北京で使われることはなくなった模様。