フライング今季初戦 ジワ 7年ぶりのWC勝利
2020年2月15日(土)タウプリッツ/バートミッテルンドルフ(AUT)HS235/K200
25th World Cup Competition
1 | ピオトル・ジワ(POL) | 418.5pt |
2 | ティミ・ザイツ(SLO) | 418.2pt |
3 | シュテファン・クラフト(AUT) | 414.6pt |
9 | 小林 陵侑(土屋ホーム) | 397.7pt |
21 | 小林 潤志郎(雪印メグミルク) | 368.1pt |
27 | 佐藤 幸椰(雪印メグミルク) | 353.2pt |
36 | 佐藤 慧一(雪印メグミルク) | 158.0pt |
37 | 竹内 択(team taku) | 152.8pt |
43 | 中村 直幹(東海大学札幌SC) | 138.3pt |
悪天候により前日の予選がキャンセルされ、エントリーしていた53人全員が本戦に進んだ。
数値上の風ははまずまず安定していたが、1本目と2本目の順位の乖離が大きく、2本揃えることが難しいスリリングな混戦が展開された。
昨季のフライング総合で3位につけフライングに適性のあることは実証済みだったジワが1本目3位、2本目8位ながら優勝。
2012/13オスロでの初優勝から7年かけて、ようやく2つ目の勝利を手にした。7年前はシュリーレンツァウアーと表彰台の頂点を分け合ったが、この日はおかしなオブジェ(泥雪?)のトロフィーを手に一人で1stポジションに立った。顔芸も復活。
1本目で4位、2本目でトップのザイツが0.3pt差の2位で今季2度目・通算4度目の表彰台。
テールを大きく開いてH字に近い形で飛ぶスタイルが効率的に風を捉えているように見え、最後の最後まで落ちずに飛距離を伸ばした。
2位で折り返したクラフトは、2本目で11位と伸ばせず暫定3位であることを知ったとき「しまったぁ~」という顔をした。
残るジャンパーは1本目トップのガイガー。1本目で誰よりも高いところを飛んだガイガーの優位は動かないだろう。クラフトの表彰台は無いものとクルムの観客も皆そう思ったのではないか。
ところがガイガーの2本目は13位。0.1pt差でクラフトが表彰台を守った。
1本目5位だった小林陵侑も、2本目では19位と二つの順位が大きく乖離した。
1本目はサッツで遅れ、2本目は少し早かったように見えた。
更にその2本目は佐藤幸椰の2本目ほどでないとしても空中で大きくローリング。
この試合最大の驚きはアンティ・アアルト。
1本目8位にまず驚き、それでもまぁうまく当たっただけだと思っていたら、2本目4位で結果6位となりホントに驚いた。
シングルは3度目。6位は自己最高位タイ。
フライングが得意という印象はなくPBは224.0m(プラニツァ’19) この日225.5を飛び1.5m更新。
もう一人気になるのがエストニアのアイグロ。
札幌第1戦で25位となり自身2度目のポイントゲットをしてちょっと気になる選手ではあったんだけど、この日は26位でフライング初ポイント。
WC出場はまだ7戦。フライングの本戦出場はこの日が初めてだったようだけど、予選が行われていたとしても通過できたんじゃないだろうか。