第38回全日本サマージャンプ朝日大会

国内サマー開幕 茂野美咲 渡部弘晃 二階堂蓮がV

2018年7月8日(日) 士別市 朝日三望台シャンツェ ミディアムヒルHS68/K60

 

茂野 美咲

 

女子組(ゲート1本目27、2本目27) 

 茂野 美咲(CHINTAIスキークラブ)  233.7pt  60.0m  63.0m
 丸山 希(明治大学)  216.3pt  57.0m  60.0m
 岩佐 明香(日本大学)  209.5pt  55.0m  60.0m
 
4  五十嵐 彩佳(札幌大学)  203.4pt  55.0m  58.5m
5  御家瀬 恋(イトイ産業)  201.3pt  55.0m  57.0m
6  平山 友梨香(HITOWAホールディングス)  196.5pt  54.5m  55.5m

女子組リザルト

少年組(ゲート1本目19、2本目18) 

 二階堂 蓮(下川商業高校)  234.9pt  63.0m  60.5m
 藤田 慎之介(東海大学付属札幌高校)  214.4pt  55.5m  60.5m
 竹花 大松(東海大学付属札幌高校)  210.3pt  55.5m  59.0m
 
4  大井 駿(札幌日本大学高校)  201.3pt  56.5m  55.5m
5  小林 龍尚(盛岡中央高校)  196.5pt  56.0m  54.0m
6  工藤 漱太(下川商業高校)  185.4pt  52.0m 54.0m

少年組リザルト

成年組(ゲート1本目19、2本目18) 

 渡部 弘晃(東京美装グループスキー部)  240.5pt  63.5m  61.5m
 細田 将太郎(北翔大学スキークラブ)  227.4pt  60.0m  61.0m
 山田 勇也(ナレッジエクスポート)  210.0pt  59.5m  55.5m
 
4  永峯 寿樹(明治大学)  209.3pt  57.0m  57.5m
5  駒場 信哉(東京美装グループスキー部)  208.8pt  57.5m  57.0m
6  鈴木 翔(札幌手稲スキー協会)  208.6pt  56.5m  57.5m

成年組リザルト

 


 

大雨の影響により、ここ北海道でも河川が氾濫する等の被害があったが、この日の朝日三望台は晴天に恵まれ、無事に夏の国内A級公認試合の開幕戦が開催される運びとなった。
でも、晴天とはいえ気温は上がらず、公式リザルトによると試合中の気温は16.9℃。
風もあったこともあり、観戦中はずっと長袖の上着を着用。
雨に見舞われた2016年大会でさえリザルトによると20.0℃はあったのに…
2011年の初観戦以降、無料サービスのかき氷に食指が動かなかったのは初めてかも。

 

成年組は、渡部弘晃が優勝。
3月に齋藤翔太が引退し、代わって駒場信哉、渡部陸太、岩佐勇研が加わって大きく陣容が変わった東京美装にあって、今やチームの最古参となった渡部弘晃。
まずは、新加入の後輩たちに力を見せつけたカタチ。

 

女子組は、茂野美咲が優勝。
この春に澤谷夏花、竹田歩佳、笛木美沙ら後輩たちの引退を見届けた茂野美咲。
昨季は引退もよぎったシーズンだったらしいが、五輪に出ないことには引退できないとして現役続行。
平山友梨香6位、松橋亜希7位。若い勢力の台頭に待ったをかけるべく奮闘する、ベテランの領域に入った彼女たちにも是非注目してほしい。

 

少年組は、二階堂蓮が優勝。
絶対王者岩佐勇研が抜けた少年組は、この日表彰台に立った3人を軸に今季の戦いが繰り広げられていくだろうね。

 

なお、海外遠征組(高梨沙羅、伊藤有希、勢藤優花、岩渕香里、佐藤幸椰、岩佐勇研、中村直幹)の他、土屋ホーム勢(葛西紀明、小林陵侑、伊藤将充)、雪印メグミルク勢(伊東大貴、小林潤志郎、原田侑武、伊藤謙司郎、栃本翔平、清水礼留飛、佐藤慧一)、北野建設勢(竹内択、作山憲斗)は出場していない。

 

女子組

茂野 美咲
① 茂野 美咲(CHINTAIスキークラブ)

 

丸山 希
② 丸山 希(明治大学)

 

岩佐 明香
③ 岩佐 明香(日本大学)

 

五十嵐 彩佳
4 五十嵐 彩佳(札幌大学)

 

御家瀬 恋
5 御家瀬 恋(イトイ産業)

 

平山 友梨香
6 平山 友梨香(HITOWAホールディングス)

 

少年組

二階堂 蓮
① 二階堂 蓮(下川商業高校)

 

藤田 慎之介
② 藤田 慎之介(東海大学付属札幌高校)

 

竹花 大松
③ 竹花 大松(東海大学付属札幌高校)

 

大井 駿
4 大井 駿(札幌日本大学高校)

 

小林 龍尚
5 小林 龍尚(盛岡中央高校)

 

工藤 漱太
6 工藤 漱太(下川商業高校)

 

成年組

渡部 弘晃
① 渡部 弘晃(東京美装グループスキー部)

 

細田 将太郎
② 細田 将太郎(北翔大学スキークラブ)

 

山田 勇也
③ 山田 勇也(ナレッジエクスポート)

 

永峯 寿樹
4 永峯 寿樹(明治大学)

 

駒場 信哉
5 駒場 信哉(東京美装グループスキー部)

 

鈴木 翔
6 鈴木 翔(札幌手稲スキー協会)

 

表彰式

茂野 美咲
女子組表彰 丸山、茂野、岩佐

 

御家瀬 恋
五十嵐、御家瀬、平山

 

二階堂 蓮
少年組表彰 藤田、二階堂、竹花

 

小林 龍尚
大井、小林、工藤

 

渡部 弘晃
成年組表彰 細田、渡部、山田

 

駒場 信哉
永峯、駒場、鈴木

 

二階堂 蓮
ジャンプん with蓮くん

 


 

既に報道されている通り、ここ士別市朝日町に本社を置く株式会社イトイ産業が今春、スキー部を設立。馬淵点と御家瀬恋の二人が社員として入社しスキー部に所属することとなった。
その初陣となる今大会。馬淵は昨季の転倒による怪我の影響もあり18位に終わったが、御家瀬は見事に5位入賞を果たした。

 

馬淵点
成年組18位 馬淵 点(イトイ産業)

 

イトイ産業の会長は、朝日三望台シャンツェでの大会を主催する朝日スキーイベント実行委員会の委員長でもあり、同社は朝日町での大会に従来から協賛し続けている。
イトイ産業スキー部が、今後も多くの選手たちの受け入れ先となって発展していくことを願ってやまない。

 


 

そして今年もまた、この春まで小学生だった子たちがミディアムヒルでの大会にデビューを果たした。
中でも、2015年4月に20数年ぶりに復活した旭川ジャンプ少年団から2人の選手がミディアムヒルにデビューしたことは感慨深い。
復活後最初の団員となった小森野々花と同年11月に入団した廣波琉海(るか)がその二人。

 

小森野々花
女子組23位 小森 野々花(旭川ジャンプ少年団)

 

廣波琉海
少年組25位 廣波 琉海(旭川ジャンプ少年団)

 

二人は、ついこの間、ミディアムヒルを飛べるようになったばかりとのこと。
なお、旭川ジャンプ少年団は、複合でバンクーバー、ソチの両五輪に出場した和寒町出身の加藤大平の弟である加藤大(ひろき)さんが代表監督を、そして2016年3月に引退した沖縄出身の金城芳樹さんがコーチを務める。

 


 

残念だったのは報道のあまりの少なさ。
翌月曜が朝刊休刊日だったせいもあるのかもしれないけど、北海道新聞には月曜夕刊と火曜朝刊の片隅に小さく結果が載っただけ。
テレビカメラは一台も姿が無く、表彰式にもマスコミのカメラマンは一人もなし。
でも、そもそも有力チームがスキップしなければマスコミも集まるのにね。

 

 

 

渡部 弘晃

 

 

コメント

  1. 臨場感と蘊蓄にあふれる記事に感激です。
    画像もくっきり、トップの茂野さんの表情が手に取るよう。
    私は今回初めて欠席しました。
    この記事が待ち遠しかったです。

    • 匿名さん、コメントありがとうございます。

      私も仕事とサッカーW杯に忙しく、また大雨の心配から恒例のキャンプ場での前泊も断念せざるを得なく、直前まで今年は観戦を見送ろうかと思っていました。
      気乗りしないまま現地入りしましたが、始まってしまえばやはり楽しい。行って良かったです。

      記事は少しでも価値のある情報を伝えられればと頑張って書いていますので、感激していただけるとこちらこそ感激です。
      写真は相変わらずヘタクソなので、お恥ずかしい限りです。